親鸞聖人七百五十回御遠忌法要が厳修される一週間前の3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、死亡者1万2千人超、行方不明者1万5千人超といわれる震災を経験しました。また、福島原発での放射能漏れの事故による2次被害は、1か月以上過ぎた現在もいつこの問題が解決できるか分からない状態です。
このような現実を目の当たりにすると、お釈迦さまが言われた、人生は「ままならぬ」現実を生きている、ということを痛感します。想定外だったという言葉もよく耳にしました。自分の思い通りにならない現実をどのように受け止めていけばよいのでしょうか。この震災をきっかけとして、原発の問題も含めて、真宗門徒である私たちに何ができるのかを考えていきたいと思います。
テレホン法話集『心をひらく』32集をお届します。ゆっくりと読んでいただければ幸いです。