003 報恩講に導かれて

伊藤一郎

今年も昨年に続き、桑名別院報恩講法要のお手伝いをさせていただくご縁を仏さまからいただきました。

十二月二十日より二十三日まで四日間厳修され、二十三日は御満座法要、例年の如く境内の駐車場係のお仕事をいただきました。二十三日は、寺町商店街の三八市が催され、年末を控えて大入りとなり、多数のご門徒さま又近在の方々の車両で境内が満杯となった上、年末のお墓参りのご門徒さまも加わって、境内はさらに混雑いたしました。

そのような状況の中でしたが、池田勇諦先生にいただくご法話が屋外スピーカーを通して、屋外の私たちにも聞かせていただけるよう配慮されておりました。そういった場で、「気がつけば、民がゆるさぬ国となり」池田勇諦先生の迫力一杯の堂内のご法話が屋外の私たちの側にも伝わって参りました。

私たち「真宗門徒を憂い、日本国を憂い、そして、全人類を憂いて救済してやまない仏さまの願い」が外気の寒さにも負けない先生の言葉となって伝わって参りました。

ご法話の詳細は屋外の為、分かりませんでしたが、私にはそんな受け止めができたような気がいたしました。「私も遅ればせながらいただいた自らのご縁を人生の糧として、精一杯生きていく覚悟でございます。

節(ふし)に芽の出る如く人も又節あるごとに幸せぞ増しける‼

(読み人不詳)

節一杯の私がここにいます。一層のご指導をいただければ幸いです。

(二〇一五年二月上半期 南勢二組・道專寺門徒)