テレホン法話集『心をひらく』第34集をお届けします。昨年(2012年)一年間の36人のご法話を収めました。
桑名別院宗祖七百五十回御遠忌法要(2014年3月)の勤修に向け始動した昨年は、まさに「震災後の御遠忌」という本山が背負ってきた葛藤や課題を、今度は教区としてどのように引き受けていくかが問われた一年ではなかったでしょうか。その課題の難しさ、大きさを前に、私たちは苛立ち、迷いながら、話し合い、確かめ合おうとしてきたのでした。
「震災後の御遠忌に遇う」ことの意味は、私においては未だ不確かなままです。それでも教えを聞いていくこと、だからこそ教えを通して問うていくこと、そのことを手放さないこと、それしかないことを皆様のご法話から教えられています。