テレホン法話集『心をひらく』第33週をお届けします。昨年(2011年)1年間の36人の法話を収めました。今改めて通読しますと、3月11日に発生した東日本大震災に触発されたお話が多いことに気づかされます。自身の実存を揺るがされて、教えを再確認しようと苦闘されたご苦労の跡が窺われます。人間が本当に救われるということはどういうことなのか、真宗の救いとは何なのか、誰もが問い直そうとされたのではないでしょうか。そして、私たちは今もその問いを抱えながら3・11以降を生きています。行動されている方、思索を深めておられる方、生き方はそれぞれですが、皆さまの歩みが言葉となって語られることを期待しています。私事に紛れて発行を大幅に遅らせてしまったことを深くお詫び申し上げます。