「心をひらく」27集をお届けします。法話を担当してくださいました方々のご苦労、電話を通してお聞きいただきました方々の熱意に感謝しつつ編集を担当しました。
私自身数年ぶりに法話を担当しましたが、聞いてくださる方の反応が分からないため、どうしても独りよがりになってしまいがちです。けれども「どうしても伝えたいというものが、お前にあるのか」「どうしても明かさずにはいられないという意欲が、お前にあるのか」という声に尻を叩かれて、冷や汗をかきつつどうにか終えました。
法話を担当するにせよ、法話を聞くにせよ、何に依るのかという課題が横たわっています。自己の関心や要求、自分の体験したことや感動に止まりがちな私たちに、歩みを促す、よき人の仰せに帰り続けて生きたいと思います。