019 今のすがた

種村茂

私はこの十月で六十四歳になります。在家の者で現在家族は妻と娘そして知的障害の妹と四人で暮らし、息子は社会人となって県外で一人暮らしをしております。私は六十歳で会社を退職し身軽の身となりました。今の生活は早朝の静かなひとときに、今までのいろんな方から教わった体操などを一時間くらいかけてゆっくり行い、そのあと趣味のクラッシックギターを弾いて楽しみます。普段は諸用事をこなしつつ空いた時間が出来たりすると、しゃがんで草抜きや庭先の畑で少しの家庭菜園や園芸をします。

今思えば父は施設・病院と六回くり返し、その都度検査して、そして六年前に病院で亡くなり。母は、その後しばらくして施設に入ってもらって、三年前に施設で亡くなりました。私は母が亡くなる頃から十キロくらいやせだし、私なりに大変な時期がありました。今ではぐっすり眠れるようになり、とても有難く目覚めの時は感謝です。また自宅での朝夕のお勤めは都合でできない時もありますが、ほとんど毎日のごとく称えております。

今振り返ってみると、私が三十代後半の頃お手次の住職に声をかけていただき、その流れのまま仏法の場へ行って推進員となり。聞法の場では講師の先生をはじめ先輩や同年代の方々との出会いがあり、そのおかげで仏法の場が広がりました。今も手探りで迷いつつ今しかないという気持ちが仏法へと聴聞出かけております。

(二〇一五年十月上半期 浄泉寺門徒)