024頭が下がる

藤井恵麿

今年の春、3月31日から2日間、自坊で蓮如上人五百回御遠忌法要を勤めさせていただきました。

御遠忌をお勤めするに当たり、四年ほど前から総代さんを中心として準備に取り掛かり、建物の改築並びに境内整備等を進めてきました。しかし、当日の準備はなかなか遅々として進めることができませんでした。と言いますのは、急遽着工されることになった境内整備のための工事、並びに本堂の畳の入れ替え作業などが間際まで続き、それに加えて年明け早々から、父親が胃がんのために入院、そして手術という状況も重なったからです。私自身も「御遠忌は本当に大丈夫か」と焦りました。そのような焦りの中でイライラすることも多く、会議の最中に役員さんの中で世間話等を長々と始める人がいると思わずムッとなり、きつい言葉になることもありました。また、役員さんと共同で作業しているとき等も、口ばかりで手の動かない人等がいると「あれは間に合わない人」と他の役員さんと批判することもありました。

そのようなこともありましたが、どうにか御遠忌を迎え、当日はたくさんの人に参詣していただきました。そして、再び平穏な日常が訪れ、しばらくしてからのことです。以前に聞かせていただいた人の言葉がフッと思い出されました。「人は努力すればするほど傲慢になる」御遠忌直前の自分は正にその通りでありました。自分だけが一生懸命にやっているという思い上がりの中で、自分の思い通りにいかない人を馬鹿にするという、とんでもなく傲慢な私でした。そのような相に改めて気づかされた時「よくぞ、このような私を今まで支えてくれた」と、役員さんをはじめ有縁の方々に本当に頭が下がりました。