010花粉症

佐々木智教

すっかり春めき、ポカポカと暖かい日差しにホッとする季節になりました。しかし、私にとっては大変憂うつな時期になります。毎年2月から4月にかけて、スギの花粉にずっと苦しんできました。最近、同じような症状で悩んでみえる方も多いのではないでしょうか。

昨年夏頃から週に一回、「減感作療法」というスギ花粉の治療法に挑戦してみました。病院で薄い花粉のエキスを注射していただき、花粉に反応しにくい体質に改善するという時間のかかる治療法です。

注射後の激しい痒み、時にはビリビリと痺れるような痛みに半年間耐え、今年の花粉の季節を迎えた二月下旬に、目の痒み、鼻水、くしゃみ、一日中続くと何ともいえない不快感といった、花粉症特有の症状が出てきました。これまで頑張ってきたのに、すっかり当てが外れてしまいました。

このように自分の思い通りにならないことがあると、私たちはよく当てが外れたと言います。当てが外れてはがっかりする。そしてまた何か別のものを当てにする。所詮、そんなことの繰り返しの人生なのだと、どこかで私たちは諦めてしまっていないでしょうか。

しかし、これは当てにならないものを当てにし続けている、そのあなた自身のあり方に気づいてくださいという、大切な促しなのかもしれません。

「本来が当てはずれのところにあり続ける私であった」と、いただけるかどうか、そこが問われているのだと思います。